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杉田卓也税理士事務所

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税理士には様々な人種が存在する?

 

こんにちは!横浜の税理士、杉田卓也です。

今回のテーマは、『税理士には様々な人種が存在する?』です。

 

 

 税理士という資格を得て商売をするためには、毎年8月に実施される税理士試験という国家試験に合格する必要があります。税理士という職業が一体どんな仕事をするものかよく知らない人は多いでしょうが、資格試験を通過する必要があることは一般的にも認知されているようです。(『本気になったらオオハラ~♪』というCMも有名かと思います。テレビ衰退で今の若い方はそれも知らない!?)

税理士試験は会計科目2つ・税法科目3つの計5科目を通過することで合格となり、2年間の実務経験を経て、税理士としての資格登録が可能となります。

私は大学後期に会計科目2つをクリアし、就職後に勤務しながら税法科目3つをクリアして税理士試験を終えました。合計で5年ほどかかりましたが、業界では平均程度でしょうか。

税理士試験の特徴は、一度に5科目をクリアする必要がなく、何年かかっても最終的に5科目積み上げればOKという点です。この点、一見すると挑戦しやすい資格試験に思えますが、裏を返せばある程度時間を要することが事実であり、特に勤務しながらの場合には時間の確保が難しいことから、なかなか合格することができずに結局やめてしまった、というパターンもあるようです。

試験は年に1回しかありませんので、仮に僅差で不合格だったとすれば、時間とともに薄れゆく知識を維持しつつ、翌年の試験に向けて学力を更新していかねばならない環境にもう1年身を置くこととなります。(予備校に通う場合、時間のみならず受講費用についても、もう1年分かかってしまいます。)

特に仕事との両立を余儀なくされるケースでは、より一層多大な労力・忍耐力を要します。

人にもよるのでしょうが、一般的に会計科目よりも税法科目でつまづく人が多いと聞きます。確かに個人的にも税法科目の方がハードルが高いように感じます。

最近は資格試験の費用対効果が低い・税理士という職業が魅力に欠けるなど様々な理由で税理士試験受験者が減少しているとのこと。税理士業界としては頭を抱えている状況です。

個人的には試験の実施方法にも問題があるように感じます。

税法は暗記することが重要なのではなく、その立法趣旨を理解することにこそ意義があるハズですが、現状の試験制度では結果的に暗記していなければ合格できない仕組みになっています。(白紙の解答用紙に税法条文をつらつらと書き綴ることを要求される問題もあります。)

 

 税法試験をパスする代わりに大学院へ進学する方法もあります。パターンとして多いのは、会計科目を2つ・税法科目を1つパスし3科目確保した状態で大学院へ進学し、大学院の修了をもって税法科目2科目分を免除されるケースです。

このケースでも2年間の実務経験を経れば、税理士登録が可能です。

仮にデメリットがあるとすれば、大学院の学費がそれなりにかかるという点でしょうか。

しかし、じっくりと時間を確保して勉強するための自己投資だと思えば意義深い出費とも捉えられます。実際、私がこれまで知り合った税理士業界の知人の中でも大学院を修了している人は、税法の理屈を深く考え、その趣旨を理解しようと努めるタイプが多い印象があります。

一方で資格試験をパスするためには、どうしても試験合格のためのテクニック的な部分の訓練が優先されてしまう傾向があり、場合によってはその訓練が上手くハマれば、税法の理屈や趣旨といった本質的な部分を理解しなくても合格できてしまうのだと感じます。

(少なくとも受験時代の私には、多分にその傾向があったと今では思っています。)

実務に携わるようになってから、資格試験の勉強をしていたときの知識が本当の意味で肉付けされてくるのでしょう。税理士試験に限ったことではありませんが、やはり試験に合格するための知識と、実務で得られる知識・そこから構築される知恵は全くの別物といえます。

 

 大学院へ進学する方法のほかにも、税務署や国税局で一定期間勤務した後に税理士登録を許可されるケースもあります。世間では国税OB税理士と呼ばれる税理士です。

先にも述べたように、税理士試験の受験者数は年々減少の一途をたどっているのですが、税理士の数は減るどころが年々増え続けております。その理由は、国税OB税理士の存在が大きいと言われています。(公認会計士や弁護士資格保有者が税理士登録するケースもありますが、数としては少数にとどまります。)

国家試験を通過して税理士登録している税理士の中には、国税OB税理士が税理士試験を受験せずに資格付与されることについて意義を唱えたり、揶揄したりする人がいます。

国家試験を通過するために費やした労力を思い出してのことなのでしょうが、私は率直に言って国税OB税理士という存在に異議を唱えるのはお門違いだと思っています。長年税務の現場で培った経験をもって、税理士として納税者を手助けするということは、大きな社会貢献ともいえるでしょう。

私も日々の実務の中で、国税OB税理士の方に相談することがありますが、現場の実感を知っている国税OB税理士の見解は大変参考になるものです。

個人的な感想になりますが、国家試験を通過した税理士の方が、細部にこだわるあまり『木を見て森を見ず』の状況に陥りやすく、その一方で国税OB税理士は、重要なポイント・大局を確実におさえており、細かな形式にこだわらない印象があります。

税務というグレーゾーンの多い世界においては、税法条文のみならず、現場の実感を考慮することが賢い仕事の進め方だと考えます。

 

  最後に国家試験を突破して資格登録した税理士へのフォローを追加しておきます。

(全体的に試験合格者は評価に値しないかのような文書が続いてしまいましたので、、、。)国家試験をある程度の年数で終わらせることが出来るということは、課題や困難を攻略するためのノウハウに長けており、ある種その要領・段取りの良さを評価できると考えます。

仕事に関しても要領よくスムーズに遂行することが出来れば、貴重な時間を浪費しないという点において依頼者の利益にもつながります。

さらに、税法の世界は常に改正を重ねていく複雑な代物でもあります。(年々複雑化していくこと自体は憂慮すべきものでありますが。) 日ごろから新しい知識をキャッチアップし、頭の中のデータを更新しながら、時代に即した知恵を構築していかねばならない環境において、試験合格者のもつ要領の良さや、課題に対して努力を怠らない学びの姿勢が力を発揮することでしょう。

古い情報のまま顧問先に十分なサービスを提供することは不可能です。

断言してしまえば、

『依頼者の役に立つ税理士=研鑽を怠らない税理士』

と言えるのでしょう。

 

 

以上に税理士という職業におけるバックボーンの多様性を紹介してみました。

あなたが付き合っている税理士はどんな税理士でしょうか?

どのタイプが優れていると言い切れるものではありませんが、私は顧問先から頼れる税理士と感じていただけるよう、様々なタイプのプラスの個性に注目し、日々の業務に活かし取り入れていきたいと思っております。

 

 

 横浜の税理士 杉田卓也

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